mother

3月5日、母が亡くなった。
6日のAM3:00がジャスト満月だった。
5日の夜、家に帰ってきて空を見上げると朧月。
靄がかった綺麗なお月さま。
近所の竹林とよく似合っていた。
満月と竹なんてかぐや姫みたいだなー
と、ドキドキしてしまった。
きっとかぐや姫のときと同じ手順で、
お月さまが母を迎えに来たに違いない。
なんてニクい宇宙の演出なんだ、と思った。
母らしいとも思った。


ここのところ鰻が無性に食べたかった。
鰻は母の大好物だ。
鰻をさっそく買ってきてお供えした。
ついでに実家の庭の梅が咲きかけていたので、
つぼみがたくさんついてる枝を折って、
お母さんの近くに飾った。


火葬と葬儀のあった今日、
とてもよく晴れて、とても暖かった。
まぎれもなく今年最初の春だった。
昨日もその前の日も寒い雨だったのに。
またお母さんの仕業だと思った。


お母さんは自然をこよなく愛していたので、
きっとそういう自然の神様による、
自然な演出がなされたのだろうと思う。
本当にミラクルみたいな時間だった。


ただお母さんはよく病室で寒い寒いと言っていたので、
棺にドライアイスがたくさん入れられたのは、
かわいそうだった。
出血を止めるためらしい。
しょうがないけど、ドライアイス
寒そうでかわいそう。


お母さん。
たくさん病気して、たくさん痛い思いもして、
たくさん苦しい思いもして、
大変でしたね。
お母さんに優しい気持ちになれる時間が、
もっとあったらよかったのに、
なかなか出来ない馬鹿な娘でごめんね。
お母さんの理想の娘ではなかったね。
お母さんから素晴らしいものをたくさんもらったのに、
ちゃんと生かしきれてなくてごめんね。
これからもっと磨いていくね。


お母さんがこの世界からいなくなって、
すごく近くにいる気がしてるよ。
お母さんはお母さんが亡くなったとき、
寂しくて死んじゃいそうになってたけど、
私はなんていうか、
いつでもお母さんに会ってる気分になるよ。
お母さんがすぐ近くにいるって、
そんな気がしてるよ。
お母さんが生きてるときよりもずっと近いし優しくできる。
生きてるうちに優しくしとけって?笑
生きてるうちは人間は我欲とか、
なんかそういう部分が強調されてしまうみたい。
肉体から離れると、
多分すごく純粋にその人になれるんじゃないかって思うよ。
だからお母さんは肉体から離れて、肉体の苦しみから解放されて、
生き生きと10代の頃みたいに飛び跳ねてるんじゃないかって、
思ってます。
まぁ、お母さんは70歳を過ぎても10代みたいだったけどね。
私もそんな風に歳を重ねていけたらなぁ、と思ってます。
お母さんのお母さんとか、
お母さんのお父さんとか、
マイケルとかに会えてますか?
そっちはどんな感じなんだろう。
なんとなくお母さんのことを思うたび、
そっちの感じが伝わってくるので(今だけの魔法かしら?笑)
すごく安心してます。
マイケルの音楽を聴いてると天国みたいと思うので、
たぶんお母さんはそこに居るんだろうと思ってます。
若葉病院に転院してから、マイケルの曲をipodに大量に入れた
あの作戦は正解だったかしら?
死ぬことの恐れを少しでも軽減出来たかしら?
また私がそちらに行ったときに聞くね。
と、言っても私は結構死がこわくない方だと思ってて。
間際になると怖くなるのかなー?と思ったり。
人は一度「ああそういうことか」と思っても、
すぐ忘れて悩んで思い出しての繰り返しなので
嫌になりますね。
常に「ああそういうことか」の瞬間の連続だったらいいのに、
と思うのだけどなかなかうまくいきません。
修行が足りないのかしら。
でもお母さんの骨が近くにあると、
そちらに繋がりやすい気がするので安心です。
とても良いアイテムをゲットしました。
お母さんの骨は、一部を熊野灘の海に捲いたり、
日足のあの木の近くとかに埋めに行こうと考えたりしています。
いいでしょ?
ちょっといつになるかはまだ解らないけど、
今年中にはやる予定なのでお楽しみに。
さて、私の旅はまだまだ続きそうなので、
どうなっていくか見ててね。
私の勘ではこれ以上悪くなることは無さそうな気がする。
どうだろう。
お父さんにはさっき自伝を書くように薦めました。
書き上げたらお母さんと一緒に読みたいです。
想像以上にたくさん書いてしまいました。
結構色々たくさん言いたいことは出てくるものですね。
この感覚は久しぶりです。
私もそろそろ色々書いてみたいな、とは思うのですが、
どうでしょうか。
お母さんがこの世界からいなくなって、
この世界の情勢はどう変化していくのでしょうか。
結構わくわくしてます。
なんだかんだで生きてることは楽しいことなのかもしれません。
たくさん辛い思いもするんだけど。
辛過ぎてなんで生きてるのかしょっちゅう解らなくなるけど、
生きてることは素晴らしいことなのかもしれません。
とか言ってすぐ落ち込んだり、が私の癖です。
一向に治りません。
随分長くなってきて収拾がつかなくなってきたので、
そろそろ終わります。
あ、最後に。
お母さんの食事日記を見てて、
毎回「ごちそうさま、ありがとう」と書いてて、
ぐっときました。
そういうところがすごくお母さんぽくてよかったです。
お母さんの子供に産まれてきて良かったと思ってます。
産まれて来たことを恨む時期がたくさんあった未熟者ですみません。
これからはなんとか日々感謝でがんばりたいです。
そう生きてることは修行です。
押忍。
最後の最後に。
生きてることは素晴らしいは、
紛れもない真実として、
この曲を貼付けて今回は締めさせて頂きます。



ありがとう。
大好きなお母さん。
おつかれさまでした。