思考の軌跡

落ち込んでいるわけではないが、
落ち込んでいるような気運。
昔の私だったら、モロにその空気に飲み込まれて、
真っ暗闇の世界に転げ落ちているんではないだろうか。
というような。
こういう時、着実に階段をあがっているのかな、
と思ったりする。
人は確実に伸びている。
木がにょきにょきと生え続けるように。
死ぬまで。
いや、死ぬまでに自分が完成するようにも思えないから、
きっと死んでからも。
思いは進化する。
人もきっと進化し続けている。
進化とは違うかもしれない、変化だ。
 
さて、私は考えなくてもいいことまで、
考えないようにする、という手法で、
色々なことと向きあうことにする。
ただ、そこにある流れを、感じることから始めてみる。
頭の中で勝手に創り上げた世界から脱却して、
真っ白な世界からスタートする。
すると、全て物はただ優しくそこに存在している。
私に危害を加えようと企むものは何ひとつないし、
私だって誰にも危害を加えるつもりもない。
ぐちゃぐちゃに、妄想の手垢を加えることなく、
ただ、そのままを感じて受け入れる。
その人が語るその人でさえ、
妄想の産物なのだ。
空気清浄機のように、清浄な世界を持つ人間がひとりでもいれば、
何かしらの効用があるはずだと、私は思っている。