2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

愛は錯覚である

大学でゼミを取っていた石川一雄教授の最後の講義の動画が、 フェイスブックでアップされていた。 その動画が素晴らしくて少し涙ぐんでしまった。 石川先生のゼミは国際政治学のゼミで、 テーマは「グローバル・ガバナンスと多民族共生」。 最後の講義で「愛…

ジャスコと秘宝館とヤンキーと

大竹伸朗さんの「全景」をじっくりと眺め終える。 ビリビリする。そして何かを産み出したくてモゾモゾしている。 この感じは久しぶりだ。 あれだけの膨大な量である。 私の未熟な感覚が全てを受け止めきれるわけもなく、 取りこぼした部分が大いにあるが、 …

土着の力

こないだから頭の中に浮かんでいる、 岡本太郎の作品「重工業」。 いやーまさしくこれだなー、と。 支配されていく、スポイルされていく感が半端無い。 それもまた祭りのように楽しんだり、 そのすぐ側で人が病んでいたり。 本当に様々な反応があちらこちら…

はたして人生はひまつぶしなのか

昨日友人が呑んでる席で言っていた言葉。 「人生はひまつぶしだから。」 そのときも違和感を感じたのだけど、 次の日になっても違和感をかんじた。 そしてその違和感はますます強くなっていく一方だ。 こういうときに、友人に直接、 「いや、人生はひまつぶ…

日本の自殺

田中慎弥さんの「共喰い」が掲載された文藝春秋、 他にもおもしろい記事がけっこうあった。 その中に「日本の自殺」っていう記事があったのだけど、 これがなかなか興味深かった。 以前からローマ帝国が滅びる末期の症状と現代の日本は似ている、 という話し…

たくさんのせかい

この世界にはたくさんの世界が浮遊しています。 どれを手に取るかは、その人それぞれが決めてよいのです。 ある人は美しくて心地のよい世界ばかりを集めていました。 ある人は誰からも拾われない世界を拾って愛していました。 そんな風に、私たちは世界を集…

彼女は軽々と世界を飛び越える

芥川賞受賞記者会見で、終始不機嫌なやりとりが話題になった、 田中慎弥さんの「共喰い」が掲載されている文藝春秋を買った。 そして読みました。 言葉で紡ぐ濃密な世界。 地方に暮らす地方の話し。 豊かな下関の方言。 方言だからこその人間の生々しさ瑞々…

Just Another Diamond Day

この一週間で千葉、東京、名古屋と行った。 アルバイト仲間とご飯を食べて雑談などもした。 珍しく人との交流がたくさんあった一週間だった。 その間に読んでいた本が、 ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」 大宮エリーの「思いを伝えるということ」 佐…

出会うこと

人と出会うことは、 その人を旅するという事。 その人の世界をのぞいて、 何かを受け取って、何かを渡す。 そういう情報の交換をしているのだと思う。 だとしたら私は何を渡しているのでしょう。 私はたくさんの人たちからたくさんのものを受け取りました。 …