この町にはあまり行くところがない

「僕はここにいる」
というのは山崎まさよしの曲である。
最近、自分の傾向が少し見えてきた。
何を求めてこの世を彷徨っているのかも。
わー、と声を出し続けることは、
とても大事なことだと思われる。
 
私が何を感じ、何を考え、何を放っているのか、
という部分をあられもなく出し続けるのは、
何者かに見つけてほしいという気持ち他ならない。
そしていずれ命の謎を解明するために。
 
神様は人生におもしろい仕掛けをいくつも用意している。
それに気が付くか、気が付かないかは、
自分の素直さにかかっている。

全ての人が生きている時点で表現者だ。
 
何かを抱えて生きている。

そして何かの幻想と妄想に囚われている。

しかしその人にとって、その幻想と妄想が現実だ。
 
何にリアリティを感じるかは、人によって違う。
 
が、同じ傾向はあるのかもしれない。
 
やっぱり、人生は自分が思っていたよりも、
深遠で複雑で神秘的なものだったのだ。
 
流されてゆこう。どこまでも。
  
 
 
山本直樹の漫画は『世界最後の日々』というタイトルで、
しりあがり寿の漫画の『方舟』であったり、
私はわりと終末思想が好きなのかもしれない。
ノストラダムス、ハルマゲドン、天変地異、
そういった人間が作り出した妄想に私は強く惹かれてしまう。
世界はいつまでたっても終わらないだろう。たぶん。
終わってほしい人も、ほしくない人も、平等に世界は終わらない。
トモフスキーの曲で、
 
「世界はちっとも終わりじゃなかった
 終わりかけてたのは自分だけだった」
 
という歌詞があり、それがとても好きだ。
自分が死ねば世界は終わる。
でもその後も世界は続いていく。
何百年と生き続ける大木は、そういった点で人間よりも立派だ。
 
いずれ終わるこの世界で、何を掴むかはその人次第だ。
どんな景色を目にしていくかは、
産まれる前から決まっている。
 
そうに違いない。

世界最後の日々

世界最後の日々