懐かしい笑顔

土日月と、千葉、東京に行ってきました。
1年ぶりの再会、新しい出会い、色々と盛りだくさんで、
とてもたのしかった。
 
土曜日は、九十九里浜が見える小高い丘の上に立つコテージで、
バーベキューと、音楽でめいっぱいにはしゃいだ。
海側からの風がきつくて、時々吹き飛ばされそうになりながらも、
くるくる回って踊った。
時々くたびれて座ってしまっても、
大好きな曲がかかったら、疲れが吹き飛んで踊り続けることができる。
やっぱり音楽ってなにもかもを取っ払える魔法があるんだなーと、
改めて再確認した。
9時半ぐらいまで外でガンガン音楽鳴らして、
暗がりでみんな好き勝手に音楽と戯れた。
星がきれいだった。
夜も更けるとはみんな室内でとりとめのない話をしたり、
料理好きの子が料理を作ったのを食べたりしてだらだらと過ごす。
私はワインが脳みそにぐるぐるまわってきたころでソファで眠る。
みんなはまだ音楽をかけたり、
話をしたりしていて、夜はまだまだこれからみたい。
 
朝起きたらやっぱりちょっと気持ち悪くて、
どきどきしたけれど、時間がたったら復活したのでよかった。
去年と同様、コテージをあとにしたら、
みんなで近くのかんぽの宿に向かい、温泉に入る。
大広間でご飯を食べて、みんな横になって、小一時間また眠りこける。
 
西船橋に戻り、数人で居酒屋に向かい夕飯を食べる。
みんな千葉の人で、高校時代の話なんかで盛り上がっているのだけど、
いちいち確認するみたいに登場人物を説明してくれたので、
私だけ置いてけぼりになったりもせずに、
そういう話を聞くのも楽しめた。
初めて会ったときのことを覚えているか?
なんてことを、お互い確認しあったり、音楽の話をしたり、
みんな次から次へと面白いことを言い合って、
会話のテンポが異常に速くて、ゲラゲラ笑って、
普段こんなに笑うことはないというぐらいに
笑い続けていた。
まるでみんなそういう病気に同時にかかったみたいに。
 
「もっちゃんの第二のふるさとだね」
と、帰りに友人が言ってくれた。
地元は地元で楽しいし、それなりにやってるけれど、
どこか抜けてる部分があって、それを埋めたくて、
私は誘われると上京するのだと思う。
 
とことんふざけあえる仲間が居るというのは、
本当に幸せなことだ。
ふざけてふざけてふざけまくる人間に私は憧れているのだ。
本当の私はどれか?
なんて青臭い悩みはもう持つことはないけれど、
間違いなく、ふざけまくる自分は本当なんだと思った。
 
月曜日、ひとりで下北沢に行った。
前々から行ってみたいギャラリーがあったので。
虹色のポニーの置物とキーホルダーなんかを買った。
ヘンテコでグロテスクで身悶えするほどかわいくて、
外国なのかどこなのかよくわからないその空間が好きだ。
ああいう感覚。素敵だ。
 
星野源のライブまで時間があったので、
たまたま本屋に並んでいた山本直樹の漫画を買って、
おしゃれっぽいカフェで読む。
完全なるエロ本だったので、誰かに見られたらどうしようかと、
おしゃれっぽいカフェでひとりハラハラしていたのだけど、
読者の心を掴んで離さないすばらしい内容の漫画だったので、
一気に読む。
山本直樹が描く女の子のかわいさは尋常じゃないなーと
感心する。
桂正和が描く女の子も、実物の女の子よりも女の子というか、
そういうのが描けるのは本当にすごいと思う。
男の人にしか描けない女の子。
それってきっと究極の女の子なんだと思う。
巻末の山本直樹の娘と本人へのインタビューもとてもよかった。
ますます山本直樹という人、その人の人物像が気になっている。
 
星野源のライブは、整理番号62番だったので、
めちゃめちゃ前で観ることが出来た。
周りを見渡すとお客さんの95%は女の子であった。
モテてるなー星野君。
しかしそれも納得なアルバムの内容であるし、
本人自体を眺めてもそういう風貌である。
星野源氏は青のチェックのシャツを着ていた。
私も全く同じような青のチェックのシャツを持ってきていたので、
それを着てこなくてよかったと思った。
個人的に私は星野氏となんとなく似ているなぁ、と思い込んでいて、
今日はためしに本人を近くで見てどれくらい似ているか確認してみようと
思っていたのだけど、似てるとかそういうのを通り越して、
笑顔が懐かしいと思った。
安心するというか、なんとも言えない感覚になる。
あの感じを取り入れたいというか、
取り戻したいと自然と強く思ってしまうのだ。
そんなことを考えながらぼんやりと眺めていると、
星野氏は「今日のお客さんはどこからきてるのかなー」
なんて話になって、「そこのメガネの人」
と、私に話しかけてきたのだ。
まったく予期していない事態に、私は焦り、
かすれた声で、「三重です」となんとか答えた。
いやー、なんともはや。
そんな事もあるのねーなんて思って、
あっという間に夢のような時間のライブは終わり、
ホクホクした気持ちを持って帰ることができた。
とにかく星野源氏は素晴らしい存在感を放っており、
それに生に触れられただけでも、浮き足立ってしまうほどだった。
よかったよかった。
 
渋谷のタワレコ七尾旅人のアルバムを買った。
今聴いている。
いい声だなぁ。ほんとうに。
日本の音楽はとてもステキ。