2011年8月12日 私の宣言

美しい人に会って色々と気付いた事がある。
私が訳もなく不安になったり、心が揺れたりしていたのは、
この世界はほんとうに簡単にそれぞれの意思によって成り立っていて、
意思が無くなればすぐに消え去ってしまう頼りない世界だということだ。
世界を創りだすのも簡単、それと同じぐらい消えてしまうのも簡単なのだ。
ひとつの世界に強固にしがみつくのは楽だ。
しかしそれでは次第に風通しが悪くなりどんどん空気が淀んでいく。
その淀みに気が付かずに、もしくは気付かないふりをして、
退屈を当たり前のものとする。
ほとんどの人はそういう世界に生きている気がする。
自分の世界は止まってしまっているので暇だから、
どんどん他人の動向が気になってケチをつけたりもする。
他人の世界は所詮他人のものだ。
それよりも自分の世界をいかに快適なものへ構築してゆく術を見つける事が重要で、
そのことを気付いていて、その伸びていく方向が似ている同士が、
偶然出会い、恋をするのだと思う。
美しい人はまさしく伸びていきたい方向の世界をすでに生きていた、
という風だった。
だから激しく惹かれた。


もちろん、これは言葉もほとんど交わしていない人の印象から、
私が勝手にイメージを膨らませているだけである。
しかし、これだけイメージが膨らむということは、
なにかよっぽど意味があることだと思っている。
ここで私がこのイメージを諦めてしまえば、それで終わりだ。
もうこの世界には創られない。
無かったものとして過ぎ去ってしまう。


私が目指したい優しさだとか、暖かさだとかを、
どんどん膨らませてゆきたいとおもう。
もちろん人としてのバランスも必要だ。
私の中には残酷さや冷徹さだってある。
でも、なにかすごく根本的にこの世で目指すべき世界が少しわかった気がするのだ。
まだまだ言葉にしきれていない世界がある。
夢の中のような世界を表してゆきたいと思う。