海の底に降り注ぐ月の光

月が綺麗だ。
ここのところ、月の光の中で眠りについている。
なにか素晴らしいものが自分の中で滔々と満ちていくのを感じる。
静かで、清らかで、ほんのり暖かい。
実際、月が発する光に熱はないはずなのだけど、
心のなしか暖かい気がする。
月の光は人の心を照らす。
柔らかくて優しい光。


好きになられるよりも、好きになる方が、
何万倍も楽しく、人生に変化と意味をもたらしてくれるものだということに、
実感として、実体験として本当に知った。
そんな風に、言葉ではよく聞いていて、知っているような気になっていて、
でも、ほんとうは何も知らない事は山ほどあるのだろうと思う。


私は今まで、人としてのバランスが悪かったことをつくづく思い知る。
生きながらこんな風にしてバランスをとっていくだなんて知らなかった。


誰かをこんなにも愛せるという事は、
他人の中に潜む愛に気がつけるという事は何よりも素晴らしい。


計算も、打算も、先入観も、既成概念も、全部吹き飛ばして、
人は人を愛せる。


その事実の美しさよ。


世界はこんなにも深遠だ。
その深遠さに気が付くことができるのも、人間が持ちうるひとつの才能だ。


いつも他人の愛が物足りなくてがっかりして、困惑するのだけど、
初めて満ち足りた気分になる。


それぞれが表せる量は決まっているのだとおもう。
質も、トーンも、やり方も。
大まかな部分は変わらない。
産まれ持った、大まかな部分を私はどんどん出し続けたいと思う。
そうしないと出会えるものと出会えなくなってしまうのだろう。


明日は15日。終戦記念日特別な一日になる。
どうか心が揺さぶられる感動があちこちで起こり、
多くの人々の人生の根本にダイレクトに響くような、
行動を起こすほどのエネルギーが与えられるような、
そんなマジカルな一日でありますように。