星の夢

最近「地面が夢をみているのではないか」というようなことを考えている。
地球上には様々な土地柄があり、
その土地それぞれに多種多様な文化と民族があり、
それらでこの星は構成されている。
そして地球には引力がある。
引力によって、私たちはこの星に引き寄せられ、
人や、犬や、猫や、虫か、草花などの、
何らかの形を与えられこの星で暮らしている。
なぜ引力があるのか?
文系の観点から「地球が寂しがり屋だから」というひとつの仮説を立ててみた。


なぜ私はこの世界に居るのか、というと、
両親のなんらかの思惑を孕んだ性行為によって、
母の子宮内で精子卵子が受精し、十月十日急激に子宮内で育まれ、
産まれ、ここに居る。
どこからやってきたのか、というと、
多分、宇宙をふわふわ漂っていたところ、
地球の引力にぐーんと引き寄せられて、有無を言わさず引っ張られて、
この星にやってきたのだと思う。
この星に産まれて生きているということは、
母以前に地球に求められ愛されているということで、
それは確かな安心に違いない。


私はここの土地に呼ばれたのだ。
だからここに産まれた。
だったらとことん付き合おうではないかとおもう。
土地が観る夢を私も一緒に観て、
その夢を吸収してその夢の中で眠ろう。
眠りながら生きる。
そんなことをおもう。


純粋に、根本的で、原始的な感覚でこの世界を眺める。
そうすることでしか、私が納得できる世界を観る事はできない。