すきのきもち

嫌いになったり、別れたりする理由として、
相手が自分の思い通りにならなかったり、
相手にひどく傷つけられたり、
考えが一致しなかったりすると、
私たちは相手から遠ざかりたくなる。
いくら気があったと思って一緒になったとしても、
結局のところ別の人間だし、違いは腐るほどあって、
だからそんなことで別々になる必要なんてないのだけど、
他の誰かを好きになり、心変わりをしてしまうと、
一緒にいることがきついものがある。


ただ「好き」なんていう感情は曖昧なもので、
自分が変われば「好き」の対象は変わる。
だとしたら、どうやったら、死ぬまで添い遂げられるのだろうか、
と考えた時、お互いの違いを認める、
「好き」とか「嫌い」を越えた何かを観ることができる、
という人間レベルがだいぶ高くならないと出来ない事をしなくては、
難しいような気がする。


何をされても、どんな事を言われようと、どれだけ傷つけられようと、
全てを受け止めて、絶対に見放さないで1人の人を「好き」でいるということ。
どれだけ損をしていても、平気な顔をしてニコニコ笑っているような人。
そういう愛を表明できる、まるで海のような女の人に私はなれるだろうか。


頭脳ではなくて、小手先の考えや言葉ではなくて、
産まれもった心や体でものごとを理解する訓練をしたい。