take and take

私は大学生の頃からブログというものをやっている。
始めてからもうそろそろ10年近く経とうとしている。
所属していたゼミの一環で自分のホームページを創るというのがあり、
それがきっかけで書き続けている。
大学生の頃は気楽にふざけたテンションで書いていたのだけど、
大学も卒業して地元に戻ってから、
色々と考えることが、根源的な何かに変わってきて、
「何かを取り戻さなくちゃ、思い出さなくちゃ」
という気持ちが強くなって、でもそれが一体なんなのかわからなくて、
ただひたすら焦り続け、もがき苦しみ、
今思えば地獄のような日々だった。


その苦しみはどこからやってくるのかというと、
「自分に対する絶対的な不信感」だった。
子供の頃から世の中に不信感を抱いていて、
いつも怯えていて、よくわからない世界だった。
幼稚園に行くのも嫌だったし、
とにかく周囲の世界を読むことに必死だった気がする。
空気を読めば読むほど「自分は間違っている」という感覚を突きつけられる。
何かわからないが「自分は不良品」だという感覚が支配する。
最初は世の中に対する不信感だったのが、次第に自分に対して向けられていく。
「自分が駄目なんだ」「自分が悪い」
そんな風に思い込むようになった。
自分に向き合うとは、約20年間コツコツと積み重ねられた、
「劣等感」と向き合うという事だった。


どうして自分で自分をそんな風に追い込んでいたのか、
子供のその心の動きはなんなのか、私はよくわからなかったのだけど、
最近は「そのような社会的な空気感あったのだ」と思っている。
世の中は「本当」を知ることは許してくれない。
世の中が与える夢の中で生きろという。
その外にはみ出してはいけないのだ。
はみ出してしまえば、国を揺るがす危険人物。
そうならないように、巧妙に封印されているのだと思う。
世の中はそんな仕組みなのだ。
しかし、今、国の方から自滅しだしている。
もうこれ以上隠す事はできないぐらいに、
綻びはあちこちから出て来ていて、
国の概念に頼り切って生きてる人々は、もがき苦しみ、
ところどろこでエラーを起こしている。
子供が親を殺したり、親は子供を殺したり、
訳の解らない殺人が増えたりして、自滅する人間達が至る所に見受けられる。
しかし、それでもまだ「他人事のフリ」をして生きている人達がいる。
次に自滅するのは彼らだというのに。


私という存在は私だけではない。
父と母が先祖から脈々と受け継いできた「何か」を引き継ぐ人間である。
負の遺産も、正の遺産もまるごと引き受けてここに居る。
父と母は「結婚」という取引をした。
子孫を残すという動物の本能のままに、
引き寄せられそれを実行に移した。
その欲望と願望の現れが「私」である。
父と母は子供を自分の思い通りにしたいと願った。
「立派な人間に育って欲しい」と願った。
しかし私は彼らの願望全てをひっくり返す人間育った。
勘を頼りに行き着いた先は、彼らの願望をひっくり返すことだった。
日本人の潜在意識を読み取ると、私が導きだす答えは、そうなる。
全てを否定する「大いなるエラー」になること。


この答えに行き着くまでに、
ブログを見て、「東京」から何人かコンタクトしてくる者がいた。
彼らは本能的に「なにかがおかしい」と日々焦り続けている男達だった。
もちろんそのような概念が彼らの意識上まで上がっているかどうかはわからない。
ただ、勘の鋭い、世間的には、そこそこ優秀な男と言えよう。
彼らは、なんとなく、ほとんど夢遊病的に、私と接触を謀った。
彼らは私からこの世の秘密を探り出し、自分の力に変えようとしていた。
それはとても自然で本能的な作業だった。
しかし、この「自然で本能的な作業」に全ての落とし穴がある。
彼らはそこまで深く考えてはいない。
「こうしたかったから、こうした」
愚かなほどに自分の本能に正直なのである。
今では「どうしてこうしたのかよくわからない」
と思っているに違いない。
自分の本能でさえ上手くコントロールできていないのだ。
彼らの訴えは主にこうだ。
「こんなに力も未来もある自分に、力を貸さない意味が分からない。」
と、言っているようだったが、
その自信の裏に隠されている、怯えや不安を私は見逃してはいない。
彼らはこれからどうなっていくのか、
不安で不安で仕方がなくて、でもすがりつくのは格好が悪いので、
上の立場からのうのうと命令を下すのだった。
この辺りが「男なんで死んでしまえ!」と思う一要因でもあるが、
私も馬鹿な女の一人には違いないので、
彼らの思うままに無意識に的に動いてしまうのである。
彼らの望みを叶えようと、全てを放り出して動く。
結局、何が悪いって、自分が一番悪いには違いない。
しかし、全てを放り出して、自分を「無」にして、
本気で彼らの意図を探っていくことで、色々と見えてくるものがあるのだ。
するとても身勝手な願望を押し付けているだけだということに気がつく。
私と繋がることで、何かを得ようとしたのだろうけど、
彼らは結局何も得てはいない。
私は色々と得た。それは人間の情報だ。


とにかく声を大にして言いたいのは、
「東京からくる男には気をつけろ!」
ということだ。
全ての地方に暮らす才能のある女子にはつくづくと言いたい。
彼らは東京を漁り尽くし、何も見つからなかったので、
地方を物色し始めている。
そして都会の見せかけの華やかさで脅し、
色々なものを巻き上げようとしている。
巻き上げられるフリをして、
いろいろ情報を得るということもでる。


東京の男達のバックに潜むのは、男の母親の想いだ。
母親の指令や呪いによって動かされている駒に過ぎない。
つまり本当に闘うべき相手は、男ではなく、
男の母親なのだということに気付く。
血筋を絶やさないようになにかを本当に欲しがっているのは、
男の母親だ。
それから、とにかく全ての女は取引をしたがっている。
「私はこういう能力を持っているから、あなたが持っているその能力を引き渡せ。」
そんな風にして、子を孕み、子を育てていく。
そして子に自分が欲しいものを持ってこさせるのだ。


結構、男と女の秘密がえげつない感じで書けたのではないかと思う。
こんな風に、この世のしょうもうない秘密を書いていけたらと思う。
もしくは、もう少しロマンチックに行けたらいいと思う。
このままでは、殺伐としすぎている。
この世にリアリティはいくらでもある。