おかあさん

みんなお母さんが好きだという。
みんなお母さんの言う通りにしなくちゃとおもう。
私はお母さんがきらい。
お母さんはお母さんていう場所に、
どっしりと座って、家族を守るとか言うけど、
ほんとうは、自分が欲しいものを持って来て欲しいための、
かけひきだってこと、知ってる。
だから私はお母さんがきらい。


私の命はお母さんの思い通りに動くロボットじゃない。
私はお母さんのロボットになるために生きてるんじゃない。
私に命令しないで。
私にかまわないで。
私に依存しないで。
私はあなたの希望じゃない。


お母さん、口ではなんにも言わないけど、
子供たちをきちんと操縦してる。
子供たち、全部をたちきって、ただひとつの魂になりたがってる。
はやく、はやく、いそがなくちゃ。


この世界はデタラメ。
この世界はニセモノ。
みんながみんな、みんなを騙すことに必死。
こんな世界にしたのはお母さん。
この世の全てのお母さんたち。


子供操縦する、お母さんたちみんないなくなったらいいのにね。
国も宗教も亡くなっちゃえばいいのにね。
平等な世界なんてあるわけないのにね。
モテない女の人がモテるために一生懸命世界をツギハギして、
男の人にチヤホヤされる為に、
今の世界つくっただけなのにね。
それに気付かない男の人はどこまでも馬鹿ね。