肝心な言葉が出てこない

なんだっけな。
なんだっけ。
子供は残酷なものが好きだってこと。
純粋だから残酷なものに惹かれる。
と、ラジオの人が言っていた。
男の人は頭が機械のような作りだそうで、
インプットされたことしか出来なくて、
いつまでも同じことを繰り返すらしい。
女の人は、生き物らしく変化し続ける。らしい。
眼鏡屋のおじさんが言っていた。
男の人が馬鹿で、でも愛しいのは、
そういうことか。
女の人の方が、柔軟で、しなやかで、
したたかで、変化しやすくて、
優しくて冷たくて、たくましくて、美しいのは、
そういうことか。
DVDを何枚か借りる。
週末にみるつもり。
くるりのトリビュートアルバムを買う。
一番初めの、『赤い電車』に、ガツーンとやられる。
私の中で、ポラリスの『檸檬』のさわやかさに近いものがある。
矢野顕子松任谷由美など、
大御所の仕事ぶりもよい。
やはり、何を歌っても彼女達の世界に出来上がる。
すてき。
今日もたくさんのことを考え、
たくさんのことが頭を駆け巡り、
たくさんのことを解った気になったけど、
何ひとつ身になっちゃいない。
全ては堂々巡りで、
私が私の中で完結する。
それでいいのか?
と、相変わらずヒヤリとしてしまうけれど、
良いも悪いも、全ての人はそんな風にしか生きていない。
世界はこんなにも近くて、
今にも溶け出せる気がするけれど、
気が付くと、ポツンと、隔離され、
誰とも何者とも溶け合えない気分になる。
昔はそれが怖ろしくて、不安で仕方がなかったけれど、
今はもう生きている上で一番の安らぎのようにすら感じる。
まずいな。