世界が無数にあるとして

というタイトルの本を書いているのは、
生田紗代さん。
世界は無数にあるのだ。実際。
世界は無数にあるなぁ、と思う世界もあり、
とにかく、私達は交錯し続けている。
そして、それぞれが尊重されるべき世界なのだけども、
「いや、そうじゃないな」とか「それいいね」
と考えたり、色々気付いたりして、
私は私の世界を知る。
私が私の世界を理解しない限り、
苦悩と言うか、不安と言うか、
そういう妙な圧力が内側から、
こんこんと湧き出てくるのだろうし、
なるべく苦しみたくないと思うから、
仕方ないので理解することに努めている。
「もっとクールに生きられると思っていた」
人生なんて、ちょちょいだと思っていたのだけど、
「おや、そうはいかないのかも」、
と気が付いてから随分たつ。
世界はいつまでたっても闇の中だ。
光は時々見えるが、すぐに厚い雲に覆われる。
でも、最近思ったのだ。
光は気持ちが良いが、光がすべてではないと。
常に中道で行け。
一時的な光に舞い上がらされるな、ふりはいいけど、
というようなことを、決めている。
自分の中の落差に早く慣れるべきなのだけど、
まだ慣れない。
急降下、急浮上の乱気流の『自分』の世界に酔う。
27年も『自分』をやっといて、
実はまだ『自分』の操縦に慣れていないのかもしれない。
早く慣れたい。