貝むき

昨日、今日と真珠の養殖場に行って、
ひたすら貝をむきまくってきました。
一日中たちっぱなしで、しかも屋外で、
長靴とか、魚屋がするエプロンとかして、
完全防備で臨みましたが、非常に疲れました。
手が痛いだけでなく、全身がだるく、眠いです。
しかし普段感じられないような達成感はあって、
なかなかよかったです。
それにしても貝をむけばむくほど、
真珠は不思議だという気持ちが増します。
貝をむきながら昔の昼ドラの真珠夫人を思い出して、
それから、タワシコロッケを思い出しました。
帰りに貝柱を頂きました。
生の状態で酢味噌で食べると、
コリコリとしておいしいです。
さて、私は物事を過剰に悲観的に捉える傾向が強いので、
後から考えると笑えるぐらいに落ち込んでしまうのだけど、
そんなの無駄だしつまらないから、
よした方がよさそうだと思って、
楽観的思考を日常付けようと心掛けているのだけど、
気が付くと、やっぱり過剰に悲観的になって、
無駄に気分が沈んでいる時間が長いので困っている。
気分ってなんだろうと思う。
人生気分が全てのような気がしてくる。
後から笑えるぐらい落ち込んでいても、
落ち込んでいる真っ最中は笑えないので、
どうしようもない。
私の中で世界が広がるのだ。
イメージとしては、まるで裸の大きな木の枝のような、
もしくは、全身に流れている血管みたいに、
細部まで鮮明に世界がみえる。
しかし、やはりその世界というは現実ではなく、
あくまでも私の世界で生じた世界なのであり、
それが全てではないはずなのに、
それが全てであるように考えてしまう。
難儀な思考回路だ。
これは私という人間の頭脳の限界を露呈している
ようなものだ。
世界は何度でも塗り替えられる。
とても便利な真っ白なキャンパスのようなものである。