クダラナイ

今日は、頭の中で何回、
“くだらない”って言葉が浮かび、
そして声に発しただろうというほどに、
くだらない、くだらない、ああくだらない、
と一人でぶつぶつ考えていた。
というか、くだらない事ばかり感じ取り、
くだらない事で頭の中いっぱいの、
私が世界で一番くだらないんだろうな、
と思ったら、なんか笑えた。
結局、一見横暴にも思える、お母さんの、
「ヨソはヨソ!ウチはウチ!」
という定番の名台詞は的を得ているのだろうという
結論に至る。
生きているとたくさんの事がみえる。
たくさんの事を気付く。
でもすぐ忘れる。
通り過ぎて同じ苦悩の繰り返し。
馬鹿だな。
学習能力が低すぎるよ。
どこまでコツを得たら、もっと上手く生きれて、
人生が動き出すんだろう。
もっと地面に根を張るように生きたい。
両足で踏ん張って、どこにも飛ばされないように。
どんな雨風にも耐えられるように、
地面に根を張るんだ。
誰かが現れて私をひっぱって連れ去ろうとしても、
どこにも連れて行けやしない。
ふらふらと、どこにも定まらないで、
定まったと思ったら、またどこかに行ったりして、
甘い夢ばかりをみて、まるでタンポポの種のように生きている、
どこかの誰かのようにはなりたくはない。
そしてそんな人に振り回されるのも、
もううんざりなのだ。
他人は結局他人の世界を生きている。
それぞれの何かを求めたり、
それぞれの何かを守ったりしながら。
私は、私が見える何かを形に表し続けるだけなのだ。
例えそれが他人にとってクダラナイものだったとしても。