終わりの予感

『人は自分が相手に飽きたから、
もしくは自分の意思で、あるいは相手の意思で
別れたものだと思い込むものだ。
でも、それは違う。
季節が変るように、時期が終わるのだ。
ただそれだけだ。
それは人間の意思ではどうすることもできない。
だから逆に言うと、それが来るその日まで、
楽しく過ごすことも可能なのだ』
と、よしもとばなな
人間の出会いというものは、
人の力ではどうすることも出来ない。
流れるように世界はゆるやかに動いており、
そして、急激に加速する時がくる。
中島らもの嫁の本とか読んだら、
ますますそんな気分が高まってきた。
時期が終わったら、笑顔でさよならを言うのが、
本当だ。
引き止めるとか、すがるとか、
そんな事できるはずがない。
瞬間瞬間の幸せな気持ちをむさぼろうとするのが、
人間なのだから。
いいね。よかったね。たのしそうだね。
君が楽しいと私も楽しいよ。
たくさんの可能性が詰まっている君は、
もっとたくさんの世界を眺めて、
生きていくべきだから。
私は私でもっとしっかりと世界を創るから。
私では連れていけない場所にも、
他の誰かならばどこか素晴らしい所に君を連れていってくれるだろう。
そんな素晴らしい事が待っているっていうのに、
どうして暗い気持ちになる必要あるっていうのだ。
寂しいとか、辛いとか、
自己中心的な感情とは一切断ち切る。
私の望みは、世界がより豊かになる事。
どんなに傷ついたり、苦しんだりしても、
私はきっと世界を愛し続ける。
世界を恨んだら終わり。
楽しいことは何も起きない。
私は無理やりにでも、自分をその方向に持っていく。
それが私の世界の創造方法。
一種の信仰。
もっと大きく。
もっと、頭を使って、感覚的に、軽やかに、
世界を動かせ。