家族のあれこれ

スーパーまでおせちを取りに行くと、
人人人!
しかも、みんな似たような顔立ちの集団で群れを成していて、
明らかに、親戚や家族の集まりであることが解る。
のんびりとリラックスしながらも、
どこか浮き足立っていて、
年末のそういう雰囲気は結構好きだ。
ちょっと、早いけれど、
すでに梅酒を飲みながら、
家でダラダラしていると、
なんとも言えない幸福感が込み上げてくる。
近頃、両親と一緒にいる時が一番落ち着くと、
人に白状したら、「早すぎる!」と
突っ込まれたのだけど、
やはり家族っていいよなぁ、としみじみしてしまうのだ。
もちろん、すごく腹がたつことがあるのも家族だし、
うっとおしいなぁと思うのも家族なのだけど、
最高の気持ちも、最低の感情ももたらしてくれるのは、
結局家族なのであり、
やはり人生において家族の存在は軽々しく扱えないと、
最近気がついたのだ。
人間と人間が一番密になる関係なので、
とことん嫌な面を見せあって、憎しみあってしまう場面も、
多々あるのだけど、なんだかんだいって、
許しあえてしまうのが家族であるのが、また奥深い。
それから最近、やはり血には抗えないとつくづく思うので、
無駄にジタバタするのはやめようと思うようになった。
隙間と隙間を埋めるような存在でありたいとも思う。
完璧にはこなせないかもしれないけれど、
なるべく、そんな存在として居続ければいいかなと、
調和を大事にしようとする性質が、
久しぶりにむくむくと湧いてきている。
それから地味で、日の当たらない存在として生きて、
死ぬ事が、一番かっこいいかもしれないと、
思ったりするのだ。
これは、高校生ぐらいの時に考えていた人生観なのだけど、
色々な考え方を巡って、戻ってきた。
自分自身単体に、願望というものは、
実は全然ないのであって、
これまでに脈々と受け継がれてきた何かを、
私の命で、私なりに理解して、周りの様子を伺って、
調節しながら、ただ淡々と実現して行くだけなのだろうと思う。
それこそ、私が目指す大人の姿なのだと、
最近やっと思えるようになった。
そんな心境にやっとなれたと思っても、
30代になったらまたジタバタしだしてりして、
人というのは、精神のサイクルが在るのだと思う。
それは丁度、春夏秋冬、昼と夜が、変らずに巡るのと、
同じように。
そして人は、その流れに抗うことはけして出来ないのだ。
最近、車でよく聴く曲。
大橋トリオの『そんなことがすてきです。』
PVがないのが残念。

PVがあるのはこちら。
『バームクーヘン』。
初めて聴いたのだけど、なかなかいい曲。
映画仕立てになっているのがおもしろい。