グルグル

こないだ、バイト先のお子さんに、
古ぼけたゲームボーイアドバンスを借りて、
魔法陣グルグルをやった。
小学生の時すごく好きな漫画だったので、
興奮してやったのだけど、
つまらなさすぎて、5分もたたずにやめてしまった。
小さい女の子が会話中に突然念仏を唱え出したり、
笑い出したりしたので、まじで、
何かに取り憑かれたんじゃないのかと心配になったけど、
彼女の悪い冗談だったみたい。
今日、中日新聞のちびまるこちゃんの4コマを
チェックしていたら、
ラソン大会を嫌がるまるこに、お母さんが
「マラソン大会よりも辛い事が人生にあるんだから、
そんなことでくじけてどうするの」
と叱っていたのだけど、
私は小学生の時のマラソン大会よりも過酷なものを、
知らないような気がした。
そして、「ああ、またこういうパターンか」と、
何か深いため息をつきたくなる心境に駆られる。
神様はいじわるだ。
絶対。
一体どうしろというのだ、私に。
どういう風景を差し出せば満足するというのか。
結局、私が望む幸せの光景など、
淡いまぼろしのようなもので、
世界は残酷さだけを強調してそこに佇んでいる。
私の現時点での理解は、私の現実に追いつけるのだろうか。
それだけが心配だ。
ただ、我々は何かを交換するだろう。
それが良いものなのか悪いものなのか、
私にはよくわからない。
本当はただのメスになってしまって、
楽になりたい願望があるのに、
それを誰かが一向に許してくれない。
ただのメスになれば全てが終わる。
物事はどの方向にも発展することはなく、
なし崩し的に単純に終わりを告げるだろう。
つまり、物事を手っ取り早く終わらせたければ、
さっさとただのメスになってしまえばいいということである。
ああ、愛ってなんだろう。