ビール日和

土曜日映画を観に行った時、
特急電車の中で朝からビールを飲むという、
昔からの憧れが叶った。
しかも、わざわざサッポロ黒ラベルをチョイスする、
Sくんのセンスにも脱帽。
やっぱりビールはサッポロが一番うまいかも。
昼ご飯もビール。
夕飯もビール。
帰りの電車でもビール。
ビールがあんなにおいしく感じたのは、
ビール好きのSくんが横に居たからかもしれない。
それにしても、カネフスキーの映画は、
時間がたっても後からじわじわと攻めてくる。
まだ私の一部分がロシアの憂鬱から開放されずにいる。
発狂する裸の女、
生きたままナイフを入れられる豚、
火をつけられて走り回る鼠。
映像がほんとうにいちいち美しかった。
これからふとした瞬間に蘇る映像が、
何個かありそう。
あの時観たあの映画のあのシーンのようだと。
いい映画っていうのは、
そうやって、多くの人間の脳に
無意識のうちに焼きつけられて、
ふとした瞬間に思い出す頻度が多いものを
指すのかもしれない。