痔軟膏のような沈黙

世の中に比喩辞典みたいなのがあったら欲しい。
タイトルの比喩はいしいしんじさんという
作家の小説に出てきたすごく好きな比喩。
時々思い出して、ひとりでにやりとしている。
昨日は『パイレーツ・ロック』を友達と観にいった。
めっちゃ笑った。
やっぱ音楽ってすごいと思った。
ここぞという時に、ビーチボーイズの素敵じゃないかが
かかってきて一人で超テンション上がった。
それから「沈黙なんてクソくらえだ」
っていう台詞にとても共感してしまった。
私も沈黙が嫌だから文章を書き続けているのかもしれない
と思った。
なにかを吐き出し続けていないと、
生きてるって気がしない。
そういう性分はDJと少し似ているのかも。
それにしても、私は音楽聴いて
夢中で踊ってる人の姿がとても好きだという事に気付く。
なんかすごい幸せな気分になる。
やっぱり来月の週末の友達企画のイベントに
行こうかな、って気になった。
音楽で純粋にはしゃぐ人達を観に。
そして私も一緒にはしゃぎたい。
素直にそう思える映画だった。
映画を観終わった後、久しぶりの人から着信があって、
電話をしたら、今から来れないかと誘われ、行ってみたところ、
I市長と、○福の社長と、万○製薬の社長と、
松○薬品の次期社長が居て、
彼らはビールを飲んでいて、私はコーヒーを飲んだ。
伊勢の未来が少し垣間見えるようなトーク
繰り広げていて、私は適当に相槌をうったり、
笑ったりして、時は過ぎた。
阪神大震災の話がとてもリアルで、
みぞおち付近がキリキリするぐらいにおそろしかった。
戦争や震災を経験することで、
人間が根本的に変って、人生そのものが変化してしまうことって
本当にあるんだと思った。
何の因果なのか、地元の未来を引っ張ってゆく人々の集まりで
交わされる会話をこっそり聴けてなかなかおもしろかった。