調子はどうですか

今日家に帰ってなんとなく母親に
「調子はどうですか」
と聞いてみたところ。
「いいわよ」
と言っていたのがなんか良かった。
これから人に会ったらまず調子を聞いてみようかな。
しばらく会っていないあの人の調子はどうだろう。
「うん悪くないよ」
なんて答えてくれたら嬉しいな。
いつになったら、
色々な事によそ見しなくなるんだろうと思う。
他人の人生に必要以上に感情移入とか、
つまらない事を気にしてみたりとか。
でもそれが無くなってしまったら、
何が残るんだろうとも思う。
退屈でどうしようもないんじゃないだろうか。
いや、そうでもなくて、
そうなったら、何かが自分の内側から浮き出てきて、
色々とおもしろい事が体中を駆け巡るかもしれないな、
なんて思っていて、
人間の幸せって何かっていったら、
やっぱり、ひとりでに勝手に愉快っていうのが、
一番理想的だよなーなんて思ったりもする。
誰に頼るわけでもなく、
迷惑をかけるわけでもなく。
他人に過剰に期待するから人は不幸になる、
なんてことを何かで読んだんだけど、
確かにそうで、自分に何もないからって、
他人に求めすぎなんだと思う。
結局は自分が頼り。
そう思えたら、どこにだって自由にいけるし、
どこに居たって楽しめる。
うまくいかない事だらけの人生だから、
人は音楽を聴くし本を読む。
という事は音楽や本を創る人はもっと上手くいってないんじゃないかと、
なんとなく思う。
現状に満足している人は
(そんな人が世の中に居るのかどうか知りたいけれど)
きっと何も生み出そうとしないし、
生み出したとしても、つまらないものしか出て来ない。
この世のありとあらゆる不幸を体中に溜め込んで、
それを一個一個覆していくエネルギーというものが、
必要なのだろう。
カードをめくるみたいに、ペロンとひっくり返すだけで、
世界は簡単に一変する。
要は自分のがどれほどの世界に触れ、理解し、保持しているか、
という、思考の形跡があるかないかで、
人間は大きく違ってくるのだろう。