人生は退屈で短い

引き続きひとりウディ・アレン映画祭を開催。
それでも恋するバルセロナ』と、『マッチポイント』を観る。
そういえば、きのうは友達の家で『カイロの紫のバラ』も観た。
2,3日の間にウディ・アレンの映画を5本観たわけだけど、
さすがになんとなく映画の内容の傾向みたいなものが見えてくる。
まず、スカーレット・ヨハンソンの魅力が、徐々に理解できて来る。
だいたい設定は情熱的でセクシーなアメリカ女だ。
そして、必ず一回は「官能的な唇だね」という台詞を聞く。
ウディ・アレン相当好きなんだろうな、というかんじ。
それにしても、その台詞を聞くたびに井上和香を思い出してしまい、
なんだか台無しだった。テレビの刷り込みだ、確実に。
3作品の中で一番おもしろかったのは、
それでも恋するバルセロナ』だった。
全体的にとてもバランスがよいというか、
テンポも良いので、最後まで淀みなくさらっと観れるかんじ。
まるで一曲の音楽みたいだと思った。
恋愛における調和と不和が絶妙に入り乱れていて、
きれいにひとつにまとまっているという感じだった。
『マッチ・ポイント』と『カイロの紫のバラ』は、
「えー!そんな終わり方!」と消化不良な感じがしたのだけど、
後から考えると、そういう終わり方もありだろうな、
と思わせる映画だった。
それにしても、ウディ・アレンの映画に出てくる
女はみんな馬鹿みたいだ。
もちろん、とても美しいのだけど、
美しいだけでは終わらせない。
どこか狂ってるし(もしくはどんどん狂っていく)、
最後は男にひどい仕打ちを受ける。
アニー・ホール』では自分が女に捨てられるけれど、
その復讐みたいなことを、映画でやっているのかしらと
思ったりして、そうだったらかわいいなと思った。
それから、だいたい上流階級や貴族社会が舞台だ。
テニスとパーティと別荘とプール。
そこで出会う男女のあれこれ。下世話なゴシップネタ。
なんとなく趣味がカポーティと似てると思ったりして、
そういうものかもなぁ、と思った。
どうでもいいけど、ギリシャとか行ってみたい。
三島由紀夫村上春樹や、
作家といえばギリシャの別荘で執筆活動というイメージがある。
ギリシャには何かあるのかもしれない。
クレタ島とか、シチリア島とか、イビザ島で泡パーティとか。
あ、イビザ島はスペインだけど。
ちなみにイビザ島は巨大クラブが7つもあるそうで、
世界中のセレブ達が遊びに行くそうですよ。
随分話しがそれた。