臆病な君

あの時ごまかしてなかったことにした気持ち。
怖くてそれ以上踏み込めなかった世界。
突き放して隠した、あの感情。
私はその瞬間、私の中で何かを殺した。
でも人生とは本当にうまく出来ていて、
その時に逃げたって、いずれどこかでちゃんとつまずいて、
トラブルが起きて、きちんと向き合うことになる。
暗かろうが、重たかろうが、私は何かの引力により、
そんな世界を見るし、保有する。
 
誰かと出会うという事は、
誰かをちゃんと理解しようと努めること。
結局、本当に理解する事は不可能なんだけど、
理解しようとするその姿勢、そこに意義がある。
と思いたい。
 
が、時々、人が無性にめんどくさく思える。
が、時々、人が無性に恋しくなることもある。
つまりとてもいい加減にできている。