再会

携帯をiphoneにしてみました。
諸事情により金曜日までメールは繋がりません。
よろしくです。
携帯を買い換える待ち時間の間、
ショッピングセンター内の服屋さんに何気なく立ち寄り、
服を物色し、レジに持っていって店員さんに試着をお願いしたところ、
その店員さんは高校時代の同級生でお互い、
「あー!」となった。
しかもお互い見事に名前を忘れていて、
「ごめん、名前なんだっけ?」
とお互い聞きあって、笑いあった。
そういうやり取りも全然嫌ではなくて、
それぐらいの月日がたったんだなーというかんじで、
しみじみしていた。
彼女は、
「なんか、雰囲気変って大人になったねー」
とか、
「でも、喋ったら高校の時と一緒だね」
とか、言っていた。
私もだいたいそんな風に感じた。
卒業式ぶりにあった同級生は、
本当に不思議な感じがして、
10年もの間それぞれの時を刻んで、会って、話をしているのは、
なにかものすごいことのように思えた。
10年で何が変ったんだろう。
10年前の自分と今の自分は随分違う気もするけれど、
あまり違わない気もする。
10年ぶりに見た彼女には確かに何かが積もっている気がした。
だから、きっと私も何かが積もっているんだろう。
歳を取るとはこういうことか、というようなこと。
私の性格上、高校時代の同級生が働いているお店は、
避け気味になりがちなんだけど、なんとなく、また行きたいなと、
思うことの出来る再会だった。
多分、興味があるんだと思う。
10年間一体彼女がどういう風に過ごしていたのか。
多分今までお互いに思い出したこともなかった人同士が、
出会い、話をする。
それほど仲良くならないことも解っていて、
でも、そういう距離感でまた会いたいなと感じる人。
なんとなく、心が安まるのはどうしてだろう。
きっと、いい風に歳を重ねているのが見えたのかもしれない。
それか、少し影が見えたのが気になっているのかもしれない。
そして、それはきっとお互いに言えることなのかもしれない。
私達はどこからやってきて、どこへ流れていくんだろう。
私は会えてよかったと思っている。
彼女も一欠けらでもそう思っていてくれていたらありがたい。