変なスイッチ

ここんとこ、大きな波のような渦のような中に入れられて、
まるで洗濯機でぐるぐるかき回されているみたいで、
気持ち悪くてひとりで勝手に大変だったのだけど、
今はなぜだかすっきりしている。
 
ちょっとしたことがきっかけで
変なスイッチを押してしまったのだ。
いや、むしろいつも点けていた電気を消してしまったようなかんじだ。
 
電気が消えて、真っ暗闇に落ちると、
思いつく限りの嫌な現実が押し寄せてきて、
何もかもを見尽くすことになる。
普段なるべく見ないようにしていることも、
自分の都合のいいように捉えていることも、何もかも、全部。
ずるい自分も、計算高い自分も、つまらない自分も、
自己嫌悪の嵐になって迫ってきて、ふっ、と落ち着くと、
普段知らない間にはびこらせてしまう、
奢りや、傲慢さがちょっとは薄まった気がする。
 
人が本当に癒されるには痛みを伴うもの
と、何かに書いてあって、
なにかが変わるには命がけの自分だけの体験が
必要だったりするのだろう。
 
その為に世の中には自己啓発セミナーというものがあるのだろうけど、
そういう他力本願だとあんまり意味がない気がする。
何かを変えたいとか、変わりたいとか、
輪郭がはっきりしていない若者によくありがちな願望を利用した商売は
今の世の中無限にある。
 
何が言いたいのかよくわからなくなってきたけど、
人はどんなタイミングで変なスイッチが入るか解らない、
ということだ。
鬱病も、何か些細なことが原因で変なスイッチが入って、
スイッチの切り方がよくわからなくなったという感じではないかと、
私は思う。

私はわりと卑屈で自信無さそうにしていて、
実は神経が図太いし、楽観的で大雑把な部分もあるので、
その辺のバランスがいざとなったらちゃんと作用してくれる。
 
極端で疲れるけれど、その性質だけはありがたいと思う。
 
9月はスチャダラパー×サケロックのライブに行くことになった。
今年3回目のスチャダラパー
すごい好きな人みたいだ。