カレーとパン

地元の子育て情報誌のアルバイトを週3日している。
次号の特集がパン屋とカレー屋なので、
今日はパン屋2件の取材と、カレー屋にお昼ご飯を食べに行った。
カレー屋は“インド村”という名前の店で、
否応なくU-Zhaan著の『ムンバイなう。』という本を思い出した。
ついでにあの本に漂っている愉快なかんじも思い出して、
とても楽しくカレーを食すことができた。
なんとあの本にはそういう効能があるのだった。
豆カレーとチキンカレーどちらもおいしかったなぁ。
また、近々カレーは食べる事になるだろう。
  
歳を取るとは間違えることが少なくなるということかもしれない、 
と、ふと思った。
とりあえず、他人の欲望に巻き込まれてみたり、
自分の欲望に素直になってみたりして、
付き合うみたいなことをする。
そういうのしてもいいかな、と思える人物と出会うのは、
滅多にないし、貴重なので、なるべく大事にしたいところだけど、
「やっぱり違うな」という結論に至り離れる。
そんなことをしていると、「やっぱり違うな」の結論を出すのが、
早くなってきて、間違える事が少なくなり、
結果、恋をする事が出来なくなって、
「恋ってなんだっけ?」となっていく。
「ああ、絶対この人だ」と、思える人というのは、
どんなタイミングでやってくるのだろう。
しかもお互いが、同じテンションで出会うとうのが理想であり、
現実にそんな瞬間が訪れたら、泣いてしまうかもしれない。
目と目が合った瞬間に、今までの色々な事の辻褄が合って
「うわっ」て同じ景色が見えて、しかも同時にそれが理解できている、
そんな出会い。
どうしてだろう。
私は歳を重ねるほどに、そういう出会いが現実にあるんではないかと、
信じて疑っていない。
完全にポップミュージックと漫画と5次元文庫に洗脳されている。
そういう瞬間が人生に一度でもあれば、
きっとそれは幸せな人生であると呼べるのだろう。
人生とはその瞬間に出会う為の旅であると言っても過言ではないだろう。
私の場合。