大きなものに取り込まれていく感覚

吸引力が強すぎるものから少し距離を置きたい、
と、思ったりする。
 
その他大勢のひとりになっている感覚。
そういうのが嫌になる事がある。
 
しかし、一方で常にその他大勢のひとりという感覚を忘れたくないな、
とも思う。
もちろん自分と全く同一人物の人はいない。
しかし、それは自分だけではなくて、
他人だって同じ事なのだ。
 
自分以外の人にはけしてできないこと。
そういう物事は全ての人がもっていて、
大げさでなくても、ささやかなそんなものを
それぞれが見つけて、日々大切にして暮らしていけば、
私たちはそんなにズレて生きる事はないのだろう。
 
そこにいいエネルギーを発する人が居れば、
近寄って、触りたくなるのは、
当たり前の事なのだ。
人を独り占めはできないのに、
独り占めしたくなったりして、
いくら理性的に考えようと思っても、
欲望とか本能とかそういうものに翻弄されてしまうのが、
人間という生き物の素晴らしさであり、滑稽さであり、悲しさだろう。
 
自分と同じ夢を見てる人と出会えればスムーズに生きれるのに。
同じでなくてもいい。
私の夢と噛み合うようなそんな夢を見ている人。
そう、私はただスムーズに生きたいのだ。