熊野古道から東京へ(走り書き)

10/1(金)
はじめて熊野古道に行った。
山に登るというのは初体験だったけれど、なかなか感じることが多々あり。
その辺はまた別で記したいと思う。
山はこれからも定期的に登りたい。
 
その後、紀伊長島にあるゆうがく邸という場所で開催されている
奥まゆみさんの『たしかで ふたしかなもの』という個展に行った。
奥まゆみさんは私が大学生がころから知っている画家さんで、
ずっと動向が気になっていて、ブログもマメにチェックし続けている、
レアな画家さんなのだけど、今回、紀伊長島のゆうがく邸という場所に
滞在して熊野の自然に触れあいながら制作活動をして、
その個展を開くということで、お邪魔してきた。
作品についての感想もまた書くつもり。
本人ともお話ができてとてもよかった。
珍しく写真も一緒に撮りたくなり、撮らせてもらった。
めちゃくちゃかわいかった。
 
家に帰って、豚汁とサラダをぶわっと作って、
夜になったら夜行バスにのって東京へ向かった。
 
10/2(土)
友達と嬬恋に遊びに行く。
13人ぐらいで定期的に遊びに行くやつ。
ピザ焼いて、バーベキューして、飲んで、食べて、
音楽かけてひたすらばか騒ぎするというシンプルな集い。
友達はほんと歩くラジオみたいにしゃべるし、
なにかしらにつけ、おもしろいことを言おうと企んでいて、
そのストイックさには学ぶところあがるように感じた。
色々な職種の人たちと、色々な話をするのは、かなり刺激になる。
凝り固まった思考回路がいい感じに解きほぐされていくような感覚。
今思えば、私にとって東京に定期的に行くにはそういう意味が大きいかもしれない。
 
10/3(日)
10時にチェックアウトをして、コテージのおじさんに熊の話を伺ってから帰る途中、
温泉に寄った。噂の八ツ場ダムの近くにある温泉。客はほぼ老人だった。
受付のおばさんの勢いがいいのがよかった。
東京に戻ったら、下北沢の440という場所で、
勝井裕二、山本達久、後藤まりこ、ゲスト七尾旅人というメンバーの、
即興ライブを観に行く。
しょっぱな、後藤まりこが『君が代』を歌っていたのがすばらしかった。
エネルギーとエネルギーのぶつかり合い。
次に何が起こるのかその場に居る人全員がわからないので、迫力満点。
頭の中がぐちゃぐちゃになっていく感じが気持ちよかった。
生、七尾旅人も観れて大満足。
声を自由自在に操って色んな効果が産み出していた。
どんなにやっても、いい声は、いい声。
 
10/4(月)
渋谷の映画館で『エル・トポ』を観る。
グロテスクなカルト映画。
人間はどんどん死ぬし、血はいっぱい流れるし、
ウサギの死体は全部本物を使っているし、奇形の人間がわんさか出てくる、
そんな悪夢みたいな映画。
私は時々そういう映画を定期的に観たくなる。
好奇心なのか、なんなのか、その辺の心理状況がわからないけれど、
たぶんバランスを取っているような気がする。
幸せよりも、不幸せよりも、美しいよりも、醜いよりも、
本当をみたい、という気持ちの強いのかもしれない。
19時過ぎ、品川で大学時代の友人と集まる。
フランスの1ヶ月留学に一緒に行った仲間なのだけど、
先生も来てくれて懐かしい顔ぶれ。
色々な職種で、色々なことを乗り越えて、
みんなそれぞれの人生をしっかりと歩んでいて、それってすごい気がした。
本当にいい集まりだった。
 
10/5(火)
下北沢commuenというギャラリーショップに行く。
変な雑貨と、Flangerというアーティストの展示を見に。
この店は前回から東京に来たときには立ち寄ることに決めているお店だ。
東京の移り変わりは激しいので、いつまた無くなるかわからないのだけど、
個人的に応援しているお店だ。
下北沢は色んな感覚が雑多に存在していて、
その中に潜んでいる「きらっ」としたものを見つけるのが楽しい場所だと思った。
渋谷から原宿に歩いて行って、
適当に気になるお店に入ったりして、さくさく歩きまわる。
以前からあるお店、新しくできたお店、本当に変化が激しい。
お目当てのお店数店を回って、夕方になり、
タム君と星野源のライブを観にVACANTへ。
タム君が最近はじめたギターでビートルズをカバーしたり、(←歌が超うまい)
スクリーンにマンガを流しながら、タム君がキーボードをひいたり、
星野源が歌を歌っている時に、タム君が絵を描いたりとか、
2日前につくった『ブランコ』という曲を披露したりとか、
とにかく、色々な試みがあってとても楽しいライブだった。
冗談ぽく、「二人で全国ツアーできるね」とか言ってたけど、
是非実現してもらいたい。
ほくほくした気持ちで三重行きの夜行バスにのる…。