ハリケーン・ドロシー

以前は「自分のものにしたい」っていう他人の欲望
(これを人は恋と呼ぶ)にふらふら巻き込まれて、
これといった抵抗もせずに、
その欲望を満たしてみたりしていたけれど、
(愛ってそういうもんだと思っていた。)
(今もそう思っている節がある。)
そういうのとは違う人との関わり方もある。
 
多分全部色んなカタチの愛なんだと思うけど、
「自分のものにしたい」っていう欲望に付き合うような
関わり方はもうなるべくしないようにしたいと思う。
 
けど、人って言ってみれば、
単なるエネルギーの塊なので、それに巻き込まれてしまうときは、
今どれだけ嫌だと思っていても、巻き込まれるようになっている。
そしてそういう流れはきっと決まっているんだと思う。
自然ってそういうことなのだ。
私がコントロールできることはなにひとつない。
ただ自分の中に自然と沸き起こるエネルギーと、
他人の中にあるエネルギーとをうまく考慮して、
近づいたり離れたりするしかない。
それも全部自然のことだ。
 
ぐにゃぐにゃと、カタチを変えながら、
観る景色を変えながら、
私たちはただどこかへ流れていくだけなのだ。