答えはない

人生を長く見積もったとしても、もう三分の一の時間を消費した。
どこからかやってきて、どこかに去っていくわけだけど、
私がこの世界でやるべきことは今だわからず。
ぼんやりと時間を見送っているような日々。
生理的ザワザワすることを追いかけたら何か解るかと思ったら何もわからず。


と昨日寝る前につぶやいたのだけど、
朝起きて見返したんだけどこれウソ。
私は多分ももう色んな事が解ってる。


人間はやってくるのも一人だし、去っていくのも一人。
その間に色々な人に出会って、
話しをしたり、好感をもったり、不快におもったり、
食事をしたり、お酒を呑んだり、セックスをしたり、
それでも結局一人なんだって事を常々考えている。


この世界のなんやかんや。
それは政治だったり、学校に行くことだったり、
会社に勤めることだったり、税金を納める事だったり、
「義務」と呼ばれることがあり、
私は「義務」という言葉がこの世で一番苦手かもしれない。
「責任感」という言葉もきらい。
義務やら責任やらを押し付けられて、
もしくは好んで背負ってなんとか地上に貼り付いているという安心感を私たちは得る。
この世界にいる意味を、立場を、得て、自分の命にひとつの答えを見出そうとする。
そして唐突に終わる。もしくは自分の終わりを予期してじわじわと終える。


私は色々なものを見送っている。
全てに答えを出さないようにしている。
なぜなら私は答えではない。
疑問であるし、思考である。
つまり土壌だ。
次に繋げる為のなにかである。
土壌は土壌としての豊穣さを保たなくてないけない。
ありとあらゆる可能性を抱えていなくてはいけない。
答えは出さない。
それが私の永遠の答えなんだろう。