妄想想像

この頃、妄想が半端無い。
ものすごく具体的な事象についての妄想。
こと細かに伸びていく世界。
欲望のままに願望のままにめくるめく世界が脳内に展開する。
これが実際に起きるかというと怪しいのだけど、
高校生の時「高校生のうちに彼氏が出来て自転車二人乗りしたいな〜」という、
甘ったるい願望を見事達成した記憶はある。


自分の欲望が自分の頭の中でさらけ出される。
自分にしか見えない自分の欲望。
それによって自分という生き物の思想を確認している節もある。


結局戻って来ているのである。
一度拒否した方向にやっぱり進もうとしている自分が居る。
自己表現の欲望と、他者献身の欲望がせめぎあう。
他者献身を自己表現にすり替えようとしている。
しかしそれを丸きりやってしまうと、
私は私を見失い暗い気持ちになってしまうので、
その辺のバランスが難しい。


しかしこれは全て私の一方的な妄想。
こんなにも一方的に、落ち込んだり怒ったり泣いたり立ち直ったりしている。
人生とは不思議なものだ。
他者がいるようで、ほとんど他者不在だ。
様々な苦しい事がこれからも待ち受けてるんだろうと想像する。
その度に、落ち込んだり怒ったり泣いたり立ち直ったりを繰り返すのだろうか。
一連の作業が早くなればいい。
落ち込んだ次の瞬間立ち直っていればいい。
そんなことを思う。


何かを言いたくなったら言えばいいし、
黙りたければ黙っていればいい。
沈黙もひとつの表現であると知ったのは、
結構最近の事だ。
時に何かを発言するよりも効果的な作用を発揮する。


とにかく気持ちを大きく。
小さな事に引っ掛からずに、
おおらかに、ゆったりと、世界を横断できたらと思う。
色んな事が解らなくなったり、解ったりして、
私たちはどこかに向っていて、美しい線の上を歩いてるのだと信じていたい。