青の時代


梅雨の合間にさわやかに晴れた朝、洗濯物を干しながら、
陰鬱な気分を抱えて、日の光を浴びていたら、
どうしようもない生命力のようなものを底の底の方から感じ、
くつくつと笑い出したくなるような気分になる。
ピカソではないけど「青の時代」と名付ける事にした。


きっと私は今の状態から這い上がって、
いい状態になる。
そしてあかるい将来が待っている、
というような、無意味で、無責任な、確信。
そんな確信が心を支配した。


自然と湧いて来る、
自分のどうしようもない、
自己愛に笑えてきた。
どんなに深くに落ちても、
一生ここから出られないんじゃないかと、
怯えても、自然がそれを許してくれないのだと。
這い上がらせようとする力が備わっている。
そういう実感があった。


世界は青い。
村上龍の「限りなく透明に近いブルー」でもいい。
このときのこの感覚を、
より研ぎすませて、言葉に変換していくのも、
いいかもしれない。