魂の奥の奥のほう

大阪で無差別殺人事件が起きた。
あの犯人は全ての人間のドロドロを吸い込んだ、
じつに生命力に溢れる生き物である。
顔を見ればわかる。
無差別殺人犯と私達は繋がっている。
それが事実。
無差別殺人は私たちが引き起こしている。
宇宙の仕組みはそういう仕組み。
私たちが「不快なこと」を受信拒否しているうちに、
どんどん受信する人間がいる。
私たち一人一人の少しの受信拒否が積み重なって、
莫大な「不快」を一挙に引き受ける人間がいて、
その人があのような事件を起こす。
私たちはそういう仕組み。
この世に生きる全ての生き物が運命共同体
嫌でも私たちは繋がる。繋がっている。


死刑制度があっても犯罪は減らない。
いつの時代も人は人を殺す。
いじめもなくならない。
弱いものが虐げられる。
他者を踏み倒す人間が生き残る。
世界はそういう仕組み。


原発がなくなれば、大量の失業者が出るだろう。
地方の過疎化もますます進むだろう。
そして、無差別殺人も自殺者もまた膨大に増えるだろう。
生活保護受給者は見境もなく増え、
それに困った政府は生活保護制度を見直すだろう。
彼らは簡単に弱者を切り捨てるだろう。
昔の価値観にしがみつく頭のかたい人間は、
続々と世間を恨みながら死んでいくだろう。


これからの日本はそういう世界。
この世の終わり。この世の地獄。
終わりは始まり。始まりは終わり。
地獄も発想の転換と少しばかりの工夫で一挙に天国になる。
発想の転換と少しばかりの工夫ができないやつが地獄。
そういう時代。