ピナ・バウシュ

ヴィム・ヴェンダース監督のピナ・バウシュの映画を見てきました。
本当に魂が解放されました。
きっちりと自由になりました。
やはりありとあらゆる本物の表現の根底には、
人間の魂を解放する作用が必要なのだと思いました。
そうでなくては、芸術とは言えないのでしょう。


彼らは体の動きでお喋りしていました。
ずっと私たちが言葉に表せなかったことを、
きちんと話していました。
本当は言葉がなくても、
人間は動きで会話できるのかもしれません。


この映画を観ると踊りたくなります。
きちんと体を使って魂を解放してやらなくては、
と思ってしまうのです。
しかし観るだけでも、
心のなかの自分が喜んでいるのがよくわかります。
「きちんと表してくれてありがとうございます。」
本当にそうおもいます。


これから、こういう表現がもっと普通の人の間にも、
普及して行けばいいと思います。
たぶんとても心にいいことだと思います。
強く自由にどこまでも高く、
重力にさえ抗って、
私たちはこの世界で生きていけることを、
教えてくれた気がしました。


素晴らしいものとの出会いによって、
人生はますます深まっていくばかりです。