TBH

最近THA BLUE HERBにハマっている。
「今さらなんで」と自分でも思うけれど、
ハマるに相当する全てがアルバムに詰まっている。
彼らのライブは今まで3回観ている。
7年前下北沢で、4年前長野で、先月名古屋で。
なんだかんだで、彼らは私の意識の周囲を浮遊していて、
でも私はのめり込むことなく、
なんとなく遠巻きに通り過ぎていた。
それが、バチーンとぶつかったのは、
やはり先月名古屋でのライブをきっかけにしている。


歌詞を読み込めば読み込むほど、
のめり込んでいく。
ほぼ麻薬である。


言葉との向き合い方に、
なんとなく通ずるものがある。
暗い世界にいる感じも安心する。
こんなにも近い世界を持っている人が居たんだと、
びっくりしているのである。


考えることで己の闇を手なずけ、
真理を突き詰めていく、という作業の仕方も似ている。
もちろん、ILL BOSSTINOほど鋭い言葉ではないけれど、
私は私なりに考えたことを言葉に落とし込んでいた。
そのことで病みを克服していたとも言える。
彼はそれをラップとして、アートとして昇華させているのがすごい。
心の闇や病みはテクニックさえあれば、表現に転換できる。
強く勇ましい心の叫びとして創りかえることができて、
さらに人々を奮い立たせることが出来る。
そのことを証明している。


何の根拠も無く、ただひたすら、
「誰がなんと言おうと、自分のここにあるこの感覚は貴重だな」
と、己を祝い続けたもの勝ちなのかもしれないとも思う。
私は諦めていない。
ひっそりとこの土地で真理を追い続けていく。
そのことを再確認させてもらった気がして、
そしてその感覚こそ私が今必要だったもので、
THA BLUE HERBはそれを思い出させてくれて、
このタイミングで出会えてほんとうに、
神様の仕業としか思えないのである。


神の采配のままに。


私はこれからも感覚を放ち、魂を放ち、
色々なところに旅にでかけ、
収穫したものをここに書き続けていくだろう。
そのままに。