軽蔑

「軽蔑するってこういうことか」と、
最近その言葉が実感を伴ってやってきました。
他に言葉が実感を伴ってやってきたことと言えば、
「自分というものはない」という言葉。
これまで何度も思ったのですが、
よりリアルに深く濃く私のところにやってきました。


色々なうねりが感情の波となって、思考の渦となって、
私のところにやってきます。
それを乗りこなして生きていくのが、
人生なのかもしれません。
最初はそのうねりに慣れず、飲み込まれて、
溺れて沈んでしまう、うねりも、
少しずつ波に乗って、言葉として、ぽろぽろと落としていけるようになるものです。
そういう人生を私は送っていきたいです。
そのままに、嘘偽りなく。正直に誠実に。
それがこの世に生きて暮らしている、
私なりの感謝の表明です。
人間的な欲望に縛られて波を捩じ曲げてはいけません。
自分のものにしようとしてはいけないのです。
波は波でそこにある。
それをそのまま受止めて、言葉に変換していく。
そういう誠実な作業が必要なんだと思います。


人は権力やお金に弱いです。
それを手に入れてしまうとどうしても手放せません。
だから権力とお金からほど遠いところで暮らさなければ、
と思います。
慎ましく、謙虚に。
頭の中に洪水のようにやってくる世界に嘘をつかず。
ただそういう風に暮らしていきたいです。