ふとした瞬間に入り込むもの

人と会うとその人の世界が入り込む。


ぐるん、って。


反転する。


人は人に会って色々な影響を与えている。
良い事も悪い事も、
全部伝わっていく。
そんな風に私たちはいつも影響を与えあっている。


ネットは人間の生態系を壊しているのかもしれない、
と思ったりした。
ネットの世界を通じて知り合った人間は、
本当に出会うべき人間だったのか、
なんてことを思う。
それでもネットで出会ったふとした記事に、
元気や勇気を与えられたり、
確かに人生を救われるような経験をしたりする。


もう独りの自分に出会ったような気がしたりする。


でも、
もう独りの自分はどこにも存在しない、
っていうことに最近気がついてきた。
みんなが少しずつカケラを持っているってだけ。
私たちはカケラを探しているのかもしれない。
カケラを集めていている。
自分の完成形を創るために。
急激に接近したり、
急激に離れたりする。
それは、自由に。
身勝手に。


ネットはそういうことをする世界。
もてはやしたり、捨てたり。


大切なことは、少ししかない。
その少しを飽きること無く繰り返すこと。
本当はそれが一番美しいってことを知っている。
もう、それで、満足しなくちゃ、いけない、ってこと。


節操のない自分。
食べても食べても満たされないおなか。
どこいくの。
どこにも行けないの。
知ってるでしょ。
言葉を探しているの。
世界を探しているの。
たったひとつの世界を。
たったひとつの世界は、
ここにあるんだよ。
今、ここに。