星のことば

人は自分の立場からしか物事を語れないし、
やはり自分にとって都合のいいことだけを語り主張する。
それを繰り返して、
私たちは侵略したり、侵略されたり、
滅ぼしたり、滅ぼされたりしながら歴史を積み重ねてきた。
私たちは滅ぶ。
人間の意思ではなく、星の意思によって、
近い未来、私たちはある瞬間に立ち会うことになる。
それは遠い昔に交わされた約束。


私たちははじめから絶望を抱えて産まれてきた子供だ。
何かを奪われ、どこかに隠され、
ずっとそれを探し続けて生きてきた。
そしてどこにもないことを知って、
それでも笑って生きている。
心の底からおかしいことがある。
心の底から幸せを感じることもある。
それでも、ふとした瞬間に、
ぞっとするほどの暗闇の存在を感じる。
欲望のままに生きることは簡単だ。
他人や自分を騙して、
無邪気に、子供みたいに、
思い通りにすることも簡単だ。
それでも、ふとした瞬間に気付くだろう。
ちっとも満たされないことに。
たくさんの人達の心を傷付けてしまったことに。
申し訳ない気持ちにいっぱいになって、
誰にも会いたくない気持ちになるだろう。
それでも、人に求められたら、
ふらふらと街を出歩くだろう。
一時もいいから、痛みを癒すなにかを求め、
君のためだと騙して、すがりついて、
そして、飽きたら「間違えた」と言って、
簡単に捨てるだろう。
それを何度か繰り返すうちに、
どうやって生きていくのかよくわからなくなるだろう。
そこから始まるのだ。
そこから次のステージにたつ。
そしたら何かがやってくる。