ハナレバナレ

猫がはなればなれになった。
猫ははなればなれだけど、
猫たちはそれぞれそれなりに楽しそうに暮らしている。
私たちもきっとそう。
別々の場所で別々の生活をしている。
それでいい。
夢の中や、
歯を磨いているとき、
ご飯を食べているとき、
車を運転しているとき、
音楽を聴いているとき、
お風呂に入っているとき、
ご飯を作っているとき、
日常の何気ない瞬間に、
ふと意識がどこかとするっと繋がる。
いつの間にか遠い誰かと交流していたり、
向こうの気持ちが伝わってきたり、
不思議な風景がみえたり、
そういうことで、
本当に繋がっているもの同士とういのは、
結ばれている。
生き物のそういう力を、
私は信じている。
生きていたって、
死んでいたって、
繋がるべき存在とは出会うし、
結ばれる。
この世はそういう仕組みで、
そういう世界。
色々なカタチで、
色々な人々と繋がっている。
言葉にしなくても、
感覚で、直感で、
世界中で、そこかしこで、
エネルギーを交換し合い、
私たちは豊かに瑞々しく
変化に富んだ美しい日々の中で暮らしている。
私が死んでも世界は、
このような交流を続け、
日々というものは永遠に美しいままに違いない。