魂が荒れる

寝起き2、3時間を使って、
ゆっくりと考えて、
なんとか落ち着きを取り戻そうと試みる。
今さら、現状にパニックになったり、
ジタバタしても、今の私からは何も出て来ないし、
私は私の感覚や命の育みを大切にすべきだし、
他者から何かしらの影響を受けたとしても、
やはり私である事は変らないのだし、
もう少し大きな眼で世界も他人も自分も眺めて
行くべきだという結論に至る。
それにしても、
とんでもない魂の荒れぶりだった。
こんなにも激しく揺さぶられ、
ちょっと危ないんじゃないかというぐらいに、
たくさんの感情が流れ込んで、
まるで自分が自分でなくなるような感覚に
陥るのは、もしかしたら初めてかもしれない。
私に出来る事は限られている。
人の命の営みや、抑揚に時々眩暈が起こる。
ものすごいうねりに、
吐き気がする。
普通、人はそこに楽しみや喜びを見出すのだろうけど、
私は時々違う。
目を背け、シャットアウトし、
波風の立たない場所へ行きたくなる。
気が変になるのだ。
どうにかなってしまいそうなのだ。
全て自分の中だけで起こっている事象なのだけど、
これは私にとって全て事実で、
私の人生というたったひとつのものに起きている、
大事件なのだ。
どうか、静かに。
気が狂いたくはないんだ。
ただ冷静に私は自分の世界を把握していたい。
だから、言葉にするのだ。
おかしくなる前に全てを吐露するのだ。